目次
1.はじめに
2.「GROWモデル 新入社員研修」での潜在的ニーズ
3.5ステップで実現する成長と研修プログラムの全体像
4.なぜ新入社員研修にGROWモデルが有効か(組織と教育の観点)
5.GROWモデル5ステップ実践解説(超具体編)
6.1on1で使えるGROW質問テンプレート
7.最後に・・・
1.はじめに

新入社員として社会に出た瞬間、あなたはこれまでとはまったく異なる環境に立たされます。
学生時代は「与えられた課題をこなす」ことが中心でした。
しかし社会では、「自ら課題を見つけ、考え、動き、結果を出す」ことが求められます。
このギャップに戸惑う人は少なくありません。
- 上司の指示待ちになってしまう
- 何が正解か分からず動けない
- 自分の成長実感が持てない
- 叱られることを恐れて挑戦できない
こうした状態から抜け出し、「自走できる人材」へと変わるための強力なフレームワークが GROWモデル です。
本記事では、
「GROWモデルを使って、新入社員が自走する力を身につける方法」 を、徹底的にわかりやすく解説します。
さらに、
- なぜGROWが新入社員研修に有効なのか
- 1on1やOJTとどう連携させるのか
- 実際に使える質問例
- 成長が加速する具体的ステップ
まで、体系的に解説します。
この記事を読み終えたとき、あなたは――
- 目標設定の仕方が変わり
- 行動の質が変わり
- 上司との対話が変わり
- 成長スピードが加速します
それでは始めましょう。
2.「GROWモデル 新入社員研修」での潜在的ニーズ

2.1 3つの潜在的ニーズ
このキーワードで検索する人の背景には、主に3つのニーズがあります。
① 新入社員本人の悩み
- 成長したいけど何から始めればいいかわからない
- 1on1で何を話せばいいのかわからない
- 目標設定がうまくできない

② 上司・トレーナー側の悩み
- 指示待ち社員を減らしたい
- 主体性を育てたい
- 1on1を形だけで終わらせたくない

③ 人事・教育担当者の課題
- 研修を「やって終わり」にしたくない
- OJTと研修を連動させたい
- 自走する人材育成モデルを作りたい
つまり、「GROWモデル 新入社員 研修」と検索する人は、
単なる理論ではなく、実践的な育成方法 を求めています。
本記事は、その実践方法まで踏み込みます。
2.2 自走化・人材育成・OJTと1on1の役割
企業が抱える最大の課題のひとつは「自走できない若手社員」の増加です。
自走できない理由は、能力不足ではありません。
多くの場合、
- 目標が曖昧
- 現状認識が甘い
- 選択肢を考えたことがない
- 行動への覚悟が曖昧
この4つが原因です。
GROWモデルは、この4点を順番に整理するフレームワークです。
つまり、
思考の整理装置 なのです。

3.5ステップで実現する成長と研修プログラムの全体像

本記事では、GROWを次の「5ステップ」に再構築して解説します。
- Goal (目標設定)
- Reality(現状把握)
- Options(選択肢創出)
- Will (意思決定)
- Review(振り返りと再設計)
本来【GROWは4要素】ですが、実務では「振り返り」が成長を加速させます。
3.1 GROWモデルとは何か(GROW/Model/フレームワークの原理)
GROWモデルは、1980年代にイギリスで体系化されたコーチングフレームワークです。
開発に関わった人物として有名なのが、
ジョン・ホイットモア(John Whitmore) です。
彼の著書『Coaching for Performance(日本語版タイトル:コーチングのすべて― その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで)』は、世界中の企業で活用されています。
GROWとは、以下の頭文字です。

上記をReview(振り返りと再設計)する。
3.2 GROW(Goal→Reality→Options→Will)の基本とコーチングとしての位置付け
GROWの本質は「答えを与えない」ことです。
上司が答えを言うのではなく、
問いを通して本人に考えさせる。
これがコーチングの本質です。
3.3 GROWの法則がもたらす効果(主体性、モチベーション、行動計画)
GROWを使うと、
- 自分で決めた目標になる
- 自分で見つけた解決策になる
- 自分で決めた行動になる
結果、やらされ感が消えます。
主体性は「自分で決めた感覚」から生まれます。
3.4 【GROWと他手法の比較】1on1・コーチング・OJT・研修の連携ポイント
GROWは単体で使うより、連携が重要です。
● 1on1面談
対話の型として活用
● OJT教育
実践と検証の場
● 研修
知識インプット
GROWはそれらを「つなぐ役割」を果たします。
4.なぜ新入社員研修にGROWモデルが有効か(組織と教育の観点)

新入社員が直面する壁は、大きく3つあります。
- スキル不足
- 問題意識の欠如
- 心理的安全性の低さ
GROWは、この3点を同時に改善します。
4.1 新入社員が直面する課題(スキル・問題意識・心理的安全性の不足)
多くの新入社員は「失敗したくない」と考えています。
しかし成長とは、失敗の量に比例します。
ここで重要なのが心理的安全性です。
【心理的安全性】という概念を広めたのは、
エイミー・エドモンドソン(Amy Edmondson) です。

安心して発言できる環境が、成長を加速させます。
4.2 人材育成・組織変化に対するGROWの貢献(文化・エンゲージメント向上)
GROWを組織文化にすると、
- 指示文化 → 対話文化
- 管理型 → 自律型
- 評価中心 → 成長中心
へと変化します。
4.3 企業における成功条件(管理職のスタンス、トレーナー、評価指標)
成功の鍵は3つ。
- 管理職が答えを言わない勇気
- トレーナーの質問力
- プロセス評価の導入
結果だけでなく、考えた過程を評価することが重要です。
5.GROWモデル5ステップ実践解説(超具体編)

ここからは実践編です。
STEP1:Goal(目標)
悪い目標例:「営業成績を上げる」
良い目標例:「3か月以内に月間契約3件を達成する」
ポイント:
- 数値化
- 期限設定
- 行動に落とせる
■ その他の質問例
- 目標を達成したいのはなぜですか?
- 何か変えたいことはありますか?
- どのような結果が理想ですか?
- あなたの人生でバランスが崩れているところはありますか?
- あなたの目標をどの程度前向きに語ることができますか?
- 今日は何に焦点を当てたいですか?
- あなたが本当に望んでいることは何ですか?
- どのようなことを達成したいですか?
- あなたは現在、何に取り組んでいますか?
- 現時点であなたにとって重要なことは何ですか?
STEP2:Reality(現状)
自分に問う。
- 今の契約数は?
- 足りないスキルは?
- 何ができていない?
ここで逃げないことが重要です。
■ その他の質問例
- あなたにとって、自己破壊的な行為とはどのようなものですか?
- あなたに必要なものは何ですか?
- あなたが恐れているのは何ですか?
- 改善のためにあなたは何ができますか?
- 情熱を持って取り組んでいることは何ですか?
- どのような言い訳を思いつきますか?
- 1から10の段階だとすると、あなたは今どの段階にいますか?
- これまでのところ、あなたはどれくらい進歩しましたか?
- あなたがもっと改善できることは何ですか?
- あなたの妨げになっていることは何ですか?
STEP3:Options(選択肢)
最低でも5つ出す。
- ロープレ回数を増やす
- 上司に同行依頼
- 成功事例を分析
- 顧客ヒアリング改善
- トークスクリプト改訂
■その他の質問例
- それを実行していたらどうなったでしょうか?
- あなたの選択肢を教えてください。
- 現時点で、最も効率の良い時間の使い方はどのようなものですか?
- あなたの最初のステップを教えてください。
- どの選択肢を実行できると思いますか?
- 他にどういうやり方ができたでしょうか?
- 他に方法はありますか?
- 従うべき相手がいない場合、あなたはどう振る舞いますか?
- 前進するためにあなたが活用できる強みは何ですか?
- お金に問題がなければ、あなたはどうすると思いますか?
STEP4:Will(意思)
「いつやるのか?」
これを明確にしなければ、実行されません。
■ その他の質問例
- この目標の達成に近づくには、何が必要ですか?
- 目標を達成するために、どのような取り組みをしていますか?
- いつから始めますか?
- 目標を達成するために、どんなことをしますか?
- 成功をどのように測定しますか?
- 何が欠けていますか?
- 目標を達成するために他に何かできることはありますか?
- どんなリソースがあれば役に立つと思いますか?
- 目標を達成するためにどのようなサポートが必要ですか?
次の24時間で何をしますか?
STEP5:Review(振り返り)
週1回、振り返る。
- 何ができた?
- 何がうまくいかなかった?
- 次はどうする?
成長はこの反復で起きます。
6.1on1で使えるGROW質問テンプレート

Goal:
「この1か月でどうなっていたい?」
Reality:
「今の実力を10点満点で何点?」
Options:
「他に方法はある?」
Will:
「いつからやる?」
Review:
「次回までに何を検証する?」
6.1 よくある失敗例
❌ 上司が結論を言う
❌ 選択肢を3つも出さない
❌ 振り返りをしない
6.2 成長が加速する人の共通点
- 目標が明確
- 言い訳しない
- 振り返りを習慣化
7.最後に・・・
新入社員にとって最も大きな武器は、
「自分で考えられる力」です。
会社はあなたを育ててくれます。
しかし、成長するかどうかはあなた次第です。
この記事を書いている私たちは
神奈川県で人材サービスを行っている
株式会社S.I.D です。

GROWモデルは魔法ではありません。
しかし、使い続ければ確実に思考力が磨かれます。
自走する人材になるか、
指示待ちのままでいるか。
その分岐点は、
「問い」を持つかどうかです。
今日から、
自分に問いかけてみてください。
あなたの成長は、
あなたの質問の質で決まります。
育成とは、教えることではありません。
問いを与えることです。
そしてその問いが、人を自走させます。
