ステップ4 応募書類の準備で差をつける!履歴書・職務経歴書の書き方ガイド
転職活動において、応募書類はあなたの「第一印象」を決める重要なツールです。書類選考を突破し、面接に進むためには、書類の質が大きなカギを握ります。
今回は、履歴書と職務経歴書それぞれの作成ポイントに加え、企業側の視点や具体的なテンプレート例もご紹介します。しっかり準備を整え、理想のキャリアをつかみ取りましょう!
📊 企業が履歴書で重視するポイントに関する調査結果
1. 基本情報と職歴が最も重視される項目
株式会社キュービックが実施した調査によると採用担当者300人を対象にした調査では、約7割が「履歴書で本当に必要なのは『基本情報』・『職歴』の2つ」と回答しています。特に、名前、生年月日、住所、連絡先などの基本情報と、これまでの職歴が重視されていることがわかります。
- 「基本情報」(名前、生年月日、連絡先など):74%
- 「職歴」:68.7%
※情報元 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
これらの項目は、応募者との連絡やこれまでの経験を把握するために不可欠とされています。
2. 志望動機と自己PRも重要視される
リクナビNEXTの調査によると、採用担当者が履歴書で重視している項目として、「志望動機」と「自己PR」が約7割の回答を集めています。企業は、応募者がなぜ自社を志望するのか、どのような人物なのかを履歴書から読み取ろうとしています。
- 「志望動機」:最も重視される項目
- 「自己PR」:次に重視される項目
これらの項目から、応募者がどのような人物であり、なぜ自社を志望するのかを判断しています。
3. 職歴の詳細が即戦力の判断材料に
履歴書において「職歴」は、企業が応募者の即戦力性を判断するための最重要ポイントの一つです。リクナビNEXTの調査では、「志望動機」や「自己PR」と並び、職歴の内容も重視される傾向があることがわかっています。
企業が職歴を見る際に注目するのは、単なる在籍企業や肩書きだけではありません。具体的には以下のようなポイントが確認されています。
- 担当していた業務内容の具体性
応募職種と関連する業務経験があるかどうかは、即戦力の可否を判断するうえで大きな材料になります。たとえば営業職を志望している場合、過去の営業実績や顧客対応の経験が詳細に記載されていれば、採用担当者は即戦力としての可能性をイメージしやすくなります。 - 在籍期間と職務の継続性
転職回数や1社あたりの在籍期間も、職歴の信頼性やキャリアの一貫性を測る指標になります。短期間での離職が繰り返されている場合、理由が明確でなければ「定着性」に懸念を持たれることもあるため、職歴には背景説明を補足すると良いでしょう。 - キャリアの一貫性と成長性
異なる業界・職種であっても、スキルや役割が段階的にステップアップしている場合、「成長意欲のある人物」として評価されます。特に管理職やリーダー経験などがある場合、マネジメント能力も評価ポイントになります。
このように、職歴は単なる過去の記録ではなく、「今後この人物が自社でどう活躍できるか」を見極める材料となります。履歴書に職歴を記載する際には、できる限り具体的な業務内容や成果、役割を明記し、自分の強みが伝わるよう工夫することが重要です。
4.今更聞けない履歴書と職務経歴書の違い
ざっくりイメージすると…
- 履歴書 → 「あなたってどんな人?」
- 職務経歴書 → 「あなたは何ができる人?」
つまり、役割がまったく違うのです!
項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
目的 | プロフィール・人柄を伝える | 実績・スキルを詳しく伝える |
内容 | 名前、住所、学歴、職歴、資格、志望動機など | どんな仕事をして、どんな成果を出したか |
形式 | フォーマットがある(市販もOK) | 自由形式(A4 1〜2枚が目安) |
アピールの重点 | 人柄、志望理由、基本条件 | 即戦力か、どんな強みがあるか |
✨ 履歴書は「あなたってどんな人?」を伝えるもの
履歴書は、あなたの基本情報を整理して伝えるための書類です。
主に記載するのは、以下のような項目です。
- 氏名・生年月日・住所・連絡先
- 学歴・職歴
- 取得資格
- 志望動機、自己PR(簡単に)
ポイントは、「誰が見ても同じ情報が整理されていること」。
履歴書はフォーマットがある程度決まっているので、内容を正確に、丁寧に記載することが求められます。
🚀 職務経歴書は「あなたは何ができる人?」をアピールするもの
一方、職務経歴書は、あなたがこれまで積み上げてきた経験・スキルを具体的に伝えるための書類。
- どんな会社で
- どんな仕事をして
- どんな成果を上げたか
これらを自由に構成して、あなた自身の「強み」をアピールします!
ここで大事なのは、数字やエピソードを使って具体的に書くこと。
✅ 売上前年比120%達成
✅ プロジェクトリーダーとして新製品を立ち上げた
✅ 新人教育でチーム定着率を85%に向上
など、説得力のある実績を書くと、企業側も「この人は即戦力になりそうだ」と感じやすくなります。

4.1 履歴書の書き方
履歴書は「基本情報+志望動機」であなたを端的に伝えるものです。
◆ 基本情報は正確かつ丁寧に
- 氏名、住所、連絡先、学歴・職歴は、正式な名称を使いましょう。(例:○○株式会社、○○大学○○学部)
- 西暦・和暦は統一し、年月にズレがないよう注意します。
- 誤字脱字がないか必ずチェック。手書きの場合は丁寧な字で記入しましょう。
◆ 志望動機で熱意を伝える
採用担当者は、「なぜうちの会社なのか」を重視しています。
次のような流れで書くとまとまりやすいです。
【志望動機の構成例】
- これまでの経験やスキル(簡潔に)
- 志望企業に興味を持った理由
- 入社後どのように貢献したいか
4.2 職務経歴書のポイント
職務経歴書はあなたの「これまでの実績」と「これからの可能性」をアピールする重要な資料です。
◆ 業務内容は具体的に
- 職務のタイトルだけでなく、実際にどんな業務をどのように行っていたかを具体的に書きましょう。
- 特に、チームリーダー経験、プロジェクト管理、クライアント対応などは強みになります。
◆ 成果は定量的に表現する
数字を使って成果を示すと、説得力が増します。
【成果表現例】
売上前年比120%達成
顧客満足度アンケートにて90%以上の高評価を獲得
新人教育によりチームの定着率を85%に向上
◆ 文章は簡潔に・見やすく
長い文章にならないように、箇条書きも使いながら読みやすさを意識しましょう。
A4サイズ1〜2枚に収まるのが一般的です。
4.3 履歴書・職務経歴書からのcheck!💻 PCスキル・📢 プレゼンスキル
現代のビジネス環境では、PCスキルや文章能力やプレゼンスキルが欠かせません。これらのスキルを履歴書や職務経歴書の内容から読み取ることができます。そのことを理解していると、他の応募者との差別化に繋がります。
1. PCスキル
- 基本的なPC操作(Word, Excel, PowerPointなど)はもちろん、特にExcelでのデータ集計やグラフ作成、PowerPointでのプレゼンテーション作成ができると評価が高いです。
- プログラミングスキルやWebデザイン、データベース管理など、専門的なPCスキルがある場合は必ず記載しましょう。特にIT業界やデータ分析職ではこれらのスキルは即戦力として重視されます。
PCスキル例:
- Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル活用)
- PowerPoint(効果的なプレゼン資料作成)
- Word(文書作成やフォーマット調整)

2. プレゼンスキル
プレゼンスキルは、会議やプレゼンテーションでの話し方や印象を指します。自分の意見を分かりやすく伝え、相手に信頼感を与える能力は、ほとんどすべての業種で求められるスキルです。
履歴書や職務経歴書で、プレゼンテーション経験や社内外でのコミュニケーションスキルを記載することで、これらの能力をアピールできます。
3.プレゼンスキル例
クライアント向けプレゼンテーション実施
社内会議での報告・提案経験
チームメンバーへのフィードバックや教育経験
これらのスキルをしっかり記載することで、業務に必要な「基礎的なPC能力」と、分析力や表現力などの「文章作成能力」、仕事を円滑に進めるための「コミュニケーション能力」があることを証明することができます。
応募書類のクオリティを高めることで、間接的にPCスキルやプレゼンスキルを示すことができ、採用担当者に強い印象を与えることができます。
【実例テンプレート】
ここでは、すぐに使える【履歴書】と【職務経歴書】のテンプレート例を紹介します!
【履歴書 志望動機例】
私はこれまで営業職として5年間、法人向けの提案営業に携わり、前年比120%の売上達成に貢献してまいりました。貴社の「お客様第一主義」という理念に共感し、自身の提案力・課題解決力を活かしてさらなる成長に貢献したいと考え志望いたしました。入社後は、これまでの経験をもとに即戦力として活躍し、チーム全体の売上向上にも寄与したいと考えています。
【職務経歴書 実績記載例】
職務経歴
- 株式会社〇〇(2019年4月~現在)
- 法人営業部配属、主にITソリューション提案を担当
主な業務内容
- 法人顧客への新規営業・既存フォロー
- 提案資料・プレゼンテーション作成
- 年間30件以上の新規契約獲得
主な実績
- 新規開拓による売上前年比120%アップ
- 大手企業案件(年商2億円規模)を受注
- 社内表彰制度にて優秀営業賞を2回受賞
📸 履歴書の写真で気をつけるべきポイント
5.1 服装は「スーツ」が基本
- 男女ともにフォーマルなスーツが無難です。
- 男性ならネクタイ着用、女性もジャケットを着用しましょう。
- 転職活動なら黒・ネイビー・グレーのダークスーツがおすすめ!
✅ 清潔感・誠実さを意識!
5.2 髪型は「清潔感」が命
- 寝ぐせはもちろんNG!
- 長い髪はまとめる、前髪は目にかからないように。
- 髪色も、できれば自然な色(暗めブラウン〜黒)にしておきましょう。
✅ 「きちんと感」が出るかどうかが大事!
5.3 表情は「自然な笑顔」
- にっこりしすぎず、でも無表情すぎない「ほんのり微笑む」くらいが理想。
- 目はしっかり開けて、カメラを真っすぐ見ましょう!
✅ 明るい雰囲気=一緒に働きたいと思われやすい!
5.4 写真のサイズ・規格を守る
- 通常サイズは【縦4cm × 横3cm】
- 画像はカラー設定で印刷
- 撮影から3ヶ月以内のものを使う
- 背景は白・水色・グレーなどシンプルな色がベスト
✅ 古い写真やプリクラ風は絶対ダメ!
5.5 できれば「写真館」か「専用スタジオ」で撮ろう
- スマホやスピード写真でも撮れるけど、やっぱりプロに撮ってもらった方が格段に好印象。
- 照明・姿勢・表情もプロが指導してくれるので、仕上がりが違います!
✅ 投資だと思って、一度きちんと撮ると◎!
5.6 実際にあったダメ×ダメな例はコチラ!
履歴書に使う証明写真で避けるべき「ダメな例」をいくつか挙げますね。これらは面接官に悪い印象を与える可能性が高いので、注意が必要です。
- 背景が乱れている
- 背景に物が写っていたり、散らかった場所で撮影した写真はNGです。シンプルな白や青い背景が望ましいです。
- 表情が不自然または作り笑い
- 笑顔が不自然だったり、目線が逸れていると、印象が悪くなります。自然な表情で撮影しましょう。
- 服装がカジュアルすぎる
- Tシャツやスウェット、カジュアルすぎる服装で撮影するのは避けましょう。フォーマルな服装、例えばスーツやシャツを着るのが基本です。
- 髪型が乱れている
- 髪の毛がボサボサだったり、顔にかかっていると、だらしない印象を与えてしまいます。髪は整えて撮影しましょう。
- 写真が暗すぎるまたは明るすぎる
- 明るすぎる写真や暗すぎる写真は、顔が見えにくく、印象がぼやけてしまいます。適切な明るさで、顔がはっきり見える写真を選びましょう。
- 過度に加工された写真
- 写真を過度に加工したり、フィルターをかけすぎるのは避けましょう。自然な顔を見せることが大切です。
- 顔が隠れている
- サングラスや帽子をかぶって顔が隠れている写真はNGです。顔がしっかり見えることが重要です。
- 不鮮明な写真
- ピンぼけや解像度が低い写真も避けましょう。鮮明な写真であることが求められます。

これらの点を避け、清潔感とプロフェッショナルな印象を与える写真を選んでくださいね。
【まとめ】
企業の採用担当者は、履歴書において「基本情報」「職歴」「志望動機」「自己PR」などのポイントを重視しています。これらの項目を的確に、かつ魅力的に伝えることで、書類選考の通過率を高めることができます。
POINT 企業は履歴書において、以下のポイントを重視しています。
- 基本情報:連絡先や個人情報の正確性
- 職歴 :これまでの経験や在籍期間
- 志望動機:企業への関心や熱意
- 自己PR :自身の強みや特徴
また、履歴書や職務経歴書は、採用担当者が「ポイントを拾い読み」する傾向があるため、見やすく、要点を押さえた構成が求められます。
とは言っても初めて転職される方は、自分の作った履歴書や職務経歴書の出来なんて中々、わかりませんよね。自分で見直しをしても誤字脱字には気がつかないものですし。
そんな時に心強いのが「プロからのアドバイス」。
そう、キャリアコンサルタントからの視点はとても重要かつ客観的なアドバイスが貰えるため転職活動にはとても有利に働きます。
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しっかりと準備した応募書類で、自信をもって転職活動に臨んでください!